医療事務の資格挑戦動機

ここが気に入ってます!経験者が語る、女性の資格取得の動機

その資格、選んだことには「ワケ」がある!?

女性の社会進出が一般的となり、あらゆる職種において、男女の差別が撤廃されるようになったこの時代において、男性と女性の職業上の差はだんだんと少なくなっているかのように見えます。しかし、そうはいっても「世間の目は、まだまだ、男性優位」と、実際に仕事に就いて働いている女性たちは感じているのも事実です。現在、社会の中心となって働いている世代は、まだまだ、男性の方が優位だった時代を経験して、今の社会を築いているわけですから、いきなり「男女共同参画の時代だから」といわれたって、そうそう簡単には切り替えはできないよ、ということなのでしょう。

そんな中、男女の差なく、場合によっては、女性だからこそ、有利、という業種や職種も現れては来ているようです。特に、資格取得の面では、事務職に必須のパソコンスキル、昔から女性の仕事とされてきた、簿記会計などの会計関連業務、そして、診療報酬の計算を行う医療事務や、医療現場でドクターたちの仕事を支える、医療秘書などは、女性に向いている業種の上、人気も高いようです。

特に、医療事務は女性に人気が高く、毎月行われるメディカルクラークの技能認定試験は、年間5万人ほどが受験していると言われます。受験者の男女比を見ますと、医科、歯科とも、91%が女性、残り9%が男性、と圧倒的に女性の受験者が多いのです。

ここまで、女性に人気があるのは一体なぜなのか?実際に医療事務で働いている現役の有資格者に、「なぜ、医療事務の資格を取ろうと思ったのか?」その理由を聞いてみました。

女性の職場、と感じて選びました!専門学校から医療事務を目指したA子さん

「学生のころから、『女性の職場』というところに進みたくて、高校在学中からいろいろと考えていました。」と語るのはA子さん。家庭事情や、ご自身の希望から、高校卒業したら就職、と考えていましたが、ご両親が、「将来を考えると、専門学校くらいは出ておいた方がいいよ。」と勧められたことから、「せっかく進むなら、資格が取れるものにしなさい。」という先生のアドバイスもあって、資格の取れそうな専門学校を選ぶことに。

「歯科衛生士とか、介護、看護学校には、あんまり興味はもてませんでしたが、なんとなく、「医療関係って、よさそう」と思いました。数学が得意で、数字に強いって自覚があったんで、なにか計算が関わるもの。でも、普通の簿記とか会計には気が進まなくて。」

調べた結果、学校案内で発見したのが医療事務。自宅から通えるビジネススクールに短期集中コースがあることも幸いして、入学手続きを取り、初めての挑戦で見事合格。自宅に近い総合病院の求人に応募して、採用され、2年目を迎えているそうです。

「私の場合は、医療関係のお仕事にあこがれはあったものの、看護、介護という方向には自分で不向きな気がしたことが一番大きいですね。長くお仕事をしたいと思っていたこともあります。事務職の中では、資格の強みが生かせるお仕事だと思います。」

A子さんは、実務経験を重ねて、将来は、上位資格にトライしたい、と意気込みを語っておられました。

病気がきっかけ。派遣での再就職を利用するのに資格挑戦した、B美さん

小学校低学年と、保育園児の二人のママであるB美さんは、現在派遣社員として、自宅から車で5分ほどの歯科医院で、歯科医療事務のお仕事をしています。

「私の場合は、離婚と病気がきっかけでしたね。」そう語るB美さん、4年前までは、OLとして勤務していました。自宅から車で30分ほどかかる工務店で、結婚前から働いていましたが、二人目出産後、お子さんの世話で欠勤が増えることから、パート降格を言い渡され、なんとなく居づらくなっていました。会社の景気も悪くなっていたこともあって、リストラ対象にされる可能性も出てきました。そんな中、前夫の浮気が発覚!

「ほとんど同時、でしたかね~当時は電車で通勤していたんですけど、その途中で、心臓が破れそうな勢いでバクバクしてきて、もう、「死ぬかもしれない!」って感じに…電車を降りるとすぐ、収まるんです。夫とももう泥沼で、浮気が発覚して反省して見せるどころか、逆に堂々と外泊するようにあり、もう、最悪のときでした。」

心療内科でパニック障害の診断を受けたB美さんは、病気を理由に自主退職。協議離婚の末、実家の近くに引っ越します。蓄えを崩しながらも、治療を続けて、どうにか日常生活には戻れたものの、年齢もネックになって、なかなか再就職には結び付けません。

「同じような事務職を考えたことは、かんがえたんですけどね、発作が出たら…って心配でね。そうしたら、ハローワークで求職者向けの資格講座を開いていることを知って、応募してみたんです。」

医療事務の講座を見つけて「事務職の経験があるし、できるかも。」「医療関係の職場なら、かえって安心感がある」と思ったことがきっかけだったそうです。母子家庭のため、優先的に受講できることも、有利に働きました。資格を取った学校からのあっせんを受けて、派遣で就職。仕事が終わるまでの時間は、お子さんをおばあちゃんに預かってもらい、何とか軌道に乗っているようです。

「働いているのは歯科ですが、患者さんの中には、同じようなパニック障害の治療を受けている方もいらっしゃるためか、病気に対する理解が深いのも助かっています。子供が小さいので、風邪なんかでお休みするときなども、「大丈夫」なんて気遣ってもらって、本当にありがたいですね。病気になったことは辛かったけど、それがきっかけで、医療事務という新しい職種に挑戦できたって感じです。」そう語るB美さんは、病状と相談しながら勤務を続けていきたいと考えているそうです。