医療事務と看護師の勤務状況比較

看護師と医療事務、どちらが勤務しやすいですか?

同じ「医療関係」とはいうけれど…

女性が多い医療関連の職場、ということで、しばしば、並べて語られるのが「看護師」と「医療事務」です。どちらも、昔から女性の仕事として確立して、広く知られており、平成の現在では「母娘二代で携わっています。」という方も増えてきていることと思われます。

医療関連のお仕事は、安定的に仕事が続けられて、収入も高く、勤務先を選ぶにも選択肢が多い、といった印象や、「資格を持っていれば、全国どこでも働くことができる」「再就職がしやすい」「社会に役に立っているという気持ちが持てる」などの、意見もあります。

しかしながら、「看護師」と「医療事務」では、同じ病院、医療関連の資格、仕事といっても全く方向性や業務内容名が違います。人気のほどは、半々、という感じで、実際の勤務を考えると「どちらの方が働きやすいの?」という疑問もあるようです。

看護師も、医療事務も、ネックになるのは「夜勤」

医療事務の場合、総合病院だったら、通常の窓口業務は、朝から夕方病院が閉まるまで、ということで、ここだけを見ると、医療事務の方が楽な印象があるかもしれません。しかし、外来診療しかやっていない個人病院勤務の場合は、看護師も夜勤はありませんから、勤務時間については大きな開きはないと思われます。

ところで、医療事務には夜勤はないのか?というと、そういうわけではないんですね。

実は、入院患者さんのカルテを元に診療報酬を算出する「院内クラーク」と言われる部署には、夜勤があるケースもあります。また、夜間救急の対応の為に、夜勤の医療事務を置いている病院もあります。

ただ、こうした場合でも、近年の傾向として、犯罪防止目的も含め、夜勤の医療事務は女性職員を回さないような配慮をすることが多くなっています。人件費の抑制を考えて、夜間や休日診療の際は、会計は当日に払わず、翌日以降の平日に支払う形をとるところも多いので、全体でみると、看護師と比べたら、夜勤の割合はかなり低いと言えるでしょう。

看護師の場合、お子さんがいらっしゃるお母さんなどの場合、「夜勤のないところに努めたい」という要望も耳にします。やはり、家族の時間を優先したいと考えると、夜勤は避けたいという要望が多いようです。その点は、医療事務の方が、勤務しやすいと言えるかもしれません。

資格の取りやすさは医療事務、給料面では看護師

資格の取りやすさを考えると、医療事務の方に軍配が上がります。自宅で通信教育で勉強したり、無資格からスタートして実務経験と並行して勉強を進め、資格を取った方もいたりと、専門的な学習の為に改めて学校に行くことが必須でないところは医療事務の良さでしょう。

そのかわり、年収面で見ると、看護師の方が医療事務より、年齢別で比較しても、50~80万円ほどの差が出てきます。医療事務の場合、20代前半の年収は200万くらいですが、看護師の場合、250~270万円と、医療事務よりも高い傾向があります。20代後半になると、男性の看護師は300万円強が平均年収となっていますが、医療事務の場合、同年代であれば、この金額は高給取りの部類になります。勤務がきつい分だけ高い、と思えば当然なのでしょうが、収入面で見ると、良い給料をもらっている、といえそうですね。